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【保存版】無線綴じ製本のメリット・デメリットまとめ|耐久性も比較

 東京都千代田区の遠藤印刷の遠藤です。千代田区で営業を始めて50年以上にわたり、印刷会社様、官公庁様や一般お客様よりご愛顧いただいている印刷会社です。

 本記事では、冊子やカタログ、報告書などを高級感を持たせるために選ばれる「無線綴じ製本」をご紹介いたします。

中でも「くるみ製本」という呼び方で知られることもあり、ページ数を選ばずに多い印刷物に用いられる製本です。

 

 今回は、無線綴じ製本の特徴・耐久性・メリットとデメリットについて、初心者の方向けに作成した記事です。
初めて製本を検討する方や、印刷会社との打ち合わせを控えている方におすすめの内容です。

 


1.無線綴じ製本とは?

 

無線綴じ製本は、糸や針金などを使わず、接着剤だけでページを綴じる製本方式です。本文の背を糊で固め、表紙で包み込むように仕上げるため、「くるみ製本」とも呼ばれます。

 

書籍やパンフレット、報告書など、ページ数が40ページ以上になる中〜大規模の冊子に適しています。

 


2.メリット5つ|無線綴じ製本が選ばれる理由

  1. 高級感のある仕上がり
     背表紙がしっかりしており、ビジネス用途や記念冊子に最適です。

  2. 幅広いページ数に対応可能
     
    中綴じでは難しい100ページ以上の冊子でも、無線綴じなら問題なく製本可能です。

  3. 背表紙に文字を入れられる
     ファイル保管の際に便利。タイトルやロゴも印字可能です。

  4. 高い耐久性
     糊によって強力に固定されているため、長期保存にも耐えられます。

  5. コストパフォーマンスが高い
     ハードカバーよりも安価で、品質も安定しています。

3.デメリット・注意点3つ

  1. 平綴じ・中綴じ製本よりも費用がかかる
     背が固いため、見開きでの閲覧にはやや不向きです。見開きデザインの場合は注意が必要です。

  2. ページが完全にはフラットにならない
     写真やグラフがページまたぎで入る場合、視認性に影響することがあります。

  3. ページの抜き差しができない
     一度製本してしまうと差し替えは不可。最終原稿の校正が重要です。

4.無線綴じ製本の耐久性は?

 無線綴じ製本の耐久性は非常に高く、保存状態が良ければ何年も問題なく使用できます。
 特に、PUR製本(強力な接着剤を使用した特殊な無線綴じ)を選べば、さらに強度・耐熱性が向上します。

 

 保管場所が高温多湿でなければ、ページの脱落や糊の劣化の心配もほとんどありません。

 


5.どんな場面で使用するの?

印刷物に「信頼感」や「長期保存性」を求められる場面に強い製本です。

 

  • 会社案内パンフレット
  • 自費出版の文庫本
  • 研究報告書・論文集
  • セミナー用テキスト
  • 住宅・不動産カタログ

 


6.まとめ

 無線綴じ製本は、見た目の美しさ・耐久性・対応ページ数の多さから、非常にバランスの取れた製本方式です。

 

多少の開きづらさはあるものの、印象・実用性ともに優れた選択肢と言えるでしょう。

 

~ 印刷・製本でお困りの方へ ~
 東京都千代田区・飯田橋で印刷サービスを展開する有限会社遠藤印刷では、自社工場での無線綴じ製本が対応可能です。

用途に応じたご提案からデータ作成まで、専門スタッフがサポートいたします。